美月の日々の気持ち

美月の気付いたこと色々

ダイジェスト システムが止まると、パパも泊まる。


ダイジェスト 感動には色がある



★今日のベビメタ本日8月14日は、BABYMETAL関連では、過去大きなイベントのなかった日DEATH。お盆で、日ごろほとんど見ないテレビを見る機会が増えた。改めて見てみると、各局のテレビで「ニュース」として取り上げられているのは、お盆の気候と帰省ラッシュの話題、北朝鮮のグアム攻撃のほか、その局自身のドラマとか番組とか、そこに出演しているジャニーズ系、アイドル系、芸人系のタレントの話題が異様に多いことに気づいた。これってコンテンツじゃなくてプロモーションじゃないすか?BABYMETALのべの字もない。ただ唯一、8月13日(日)の19:00〜フジテレビ「フルタチさん女性の心解明SP!」で、女性の“怒り”を表明するSEとして「BABYMETAL DEATH」のイントロ、METALLICAの「One」へのオマージュである「♪ダダダダダダダ!ダダダダダダダ!」の部分が使われていた。めでたい。今年のAKB総選挙で3年連続4度目の第1位になった指原莉乃は選挙“公約”として、「第二回ゆび祭り
」の開催を掲げていた。2012年、AKB運営は、指原莉乃のソロデビューシングル「それでも好きだよ」のリリースを、AKB48の“公式ライバル”乃木坂46の2ndシングル「おいでシャンプー」の発売日にぶつけ、「対決」を煽りたてるキャンペーンを行った。指原陣営は、街頭でティッシュを配ったり、回転寿司に新曲のPOPを乗せたり、ブログの更新記録を作ったり、新聞全面広告を打ったり、採算度外視の媒体告知を繰り広げた。「指原莉乃プロデュース第一回ゆび祭り〜アイドル臨時総会」は、アイドル好きを公言する指原のキャラクターを訴求する流れから開催された。ももクロのライブ会場にAKB48の「Overture」が流れ、指原がプロレス的に「乱入」、出演を直訴した。6月25日に日本武道館で実施された「ゆびまつり」に出演したのは、1.私立恵比寿中学、2.乃木坂46、3.ぱすぽ☆、4.渡り廊下走り隊7、5.ももいろクローバーZ、6.東京女子流、7.SUPER☆GiRLS、8.Buono!、9.アイドリング!!!、10.指原莉乃の10組。今となってはあり得ないラ
インナップ、しかもキャンペーンのため、チケットはたったの345円(さしこ)だった。アイドルファンにとって、事務所の枠を超えたアイドルイベントへの期待は大きく、公約どおり「第二回ゆび祭り」が開催されるかどうかに注目が集まっているらしい。2012年の「対決」キャンペーンは、両曲とも秋元康の作詞であり、AKBグループ全体の売り上げに貢献するものだったが、指原莉乃の「それでも好きだよ」と乃木坂46オリコンデイリーチャート勝負は以下の結果となった。5月1日「それでも好きだよ」2位、「おいでシャンプー」1位。5月2日〜5日「それでも好きだよ」1位、「おいでシャンプー」2位。5月6日「それでも好きだよ」1位、「おいでシャンプー」3位。週間「それでも好きだよ」2位、「おいでシャンプー」1位。指原莉乃は1日目こそ逃したが、他は1位をとっている。なのに、週間チャート順位では乃木坂46に敗れた。これは、乃木坂46の初日が11万枚と、指原の5万7000枚の2倍近い売り上げだったため\xA4
澄◉惴兇砲箸辰討気蕕防埀燭ⓑ海咩▷屬罎唳廚蝓彝ɒ田樵阿僚鬼Ó現\xD56月12日号に一般男性との交際記事が掲載され、ラジオ番組での謝罪、秋元康との話し合いの結果、HKTへの移籍が決定した。こうして時系列で振り返ってみると、シナリオだったのかと思わせるほど、タイトルは意味深である。しかし、あれから5年。指原莉乃は、スキャンダルをもパワーに変えてしまう打たれ強さと、バラエティ番組で瞬時に空気を読み、巧みな受け答えで座を持たせてしまうキャラクターで、前田敦子大島優子篠田麻里子板野友美高橋みなみらが卒業したあと、今年に至るまでHKT48はもちろん、AKB48グループ全体の“センター”であり続けている。それほどのタレント性を持ったアーティストでも、ピンである以上、デビューしたての乃木坂46のメンバーそれぞれの“推しメン”ファンの合計数にはかなわなかったのである。ここにひとつのポイントがある。AKB48の“公式ライバル”乃木坂46の結成が発表され、3次にわたるオーディションの結果、1期生として3万8934名の中から正規メンバーとして合格した\xA4
里\xCF36名。この中には元ももいろクローバー柏幸奈や、ミスマガジン2011の衛藤美彩、そしてASHでSPL∞ASHを組んでいた中元日芽香も入っていた。しかし、ここからさらにシングル選抜メンバーは16名に絞られ、残りのメンバーは「アンダー」となった。ピンよりもグループのほうが、メンバーのそれぞれに“推しメン”ファンがつくため、CDの売り上げにつながりやすい。モーニング娘。以降、アイドルといえば大人数というのが定着した。女性だけでなく、ジャニーズ所属の男性アイドルグループ、Exileトライブのグループもそうだ。だがここまではよい。メンバーを何人にするにしても、それを選び、育成し、設定を作ってプロモーションし、デビューさせるのは運営の賭けなのだから。問題はここからだ。理論的には、メンバーの数が多いほど潜在ファン数をふやすことができる。だが、どのメンバーにどのくらいのファンがつくかは予測しがたい。そこで、「アンダー」という名のリザーブ=予備軍を作って、常にファンの人気度を測って入れ替えるというシステムなら、もっとリスクを抑えることができる。普通はこんなことはし
ない。というか不可能だ。予備軍を抱えておくということはその分、給料や衣装などの必要経費をかけなければならないから、弱小プロモーションには不可能だ。アイドルの月給は、吉田豪の発言によれば、かなり知名度があるグループのメンバーでも、「ひと桁万円」だそうだ。それでも選抜16名、アンダー20名近くとなれば、相当な経費がかかる。もともと乃木坂46は、AKB48が当初所属し、キングレコード移籍後にブレイクしたため“大魚を逃した”と考えていたソニーミュージックエンタテインメントSME)がプロモーションを行い、AKB48の“公式ライバル”として結成された。コンセプトがないのがコンセプト(2015年日経エンターテインメント記事)とはいうものの、南流石を固定振付師とし、スタイリストに堀越絹衣を起用したリセエンヌ風衣装で、フレンチ・ポップスを基調とした、よりお嬢様的な上品さ=私立女子高風のイメージを訴求し、AKB48との差別化を行った。アンダーメンバーだけのライブも行ったが、それはアンダーのモチベーションを下げないようにという配慮というより、劇場を持つAKB48グループと違
って劇場を持たない乃木坂にとっては、ビジネス的に経費を補てんするイベントなのだと思う。アンダーだけのライブでもそのファンが集まって、全額ではないにしろ、コストがペイバックできれば御の字だ。本質的な目的は、全体としてのファン総数を増やし、選抜+アンダーの入れ替えがいつでもできるように、リスクヘッジしておくことにあるのではないか。こうした巧みなビジネスモデルの構築によって、デビュー年の2012年に、AKB48も為しえなかったオリコン新人セールスランキング1位を獲得。その後も「乃木坂って、どこ?」「乃木坂工事中」(MCバナナマン)などの冠バラエティで所属メンバーの個性を訴求。番組にはアンダーメンバーも出演させて、その視聴率やネットでの反応をウォッチしておけば、入れ替えるべきメンバーがわかる。荒唐無稽な「設定」に知恵を絞って、売れるかどうかわからない固定メンバーのグループをプロデュースするより賢いビジネスだが、コストをかけられる大企業にしかできない。2013年には2期生の公募をし、一部選抜メンバーを入れ替え、一応正規メンバーたる「アンダー」のほかに「研究生」の制度もで\xA4
④拭◀修譴砲茲辰董△泙垢泙晃帖垢離瓮鵐弌爾砲弔唫侫.鵑料躾瑤ⓐ鈇┐襦A軅\xAA400名ものメンバーを抱えるAKBグループの方が、まだファン総数も多く、CDの売り上げではなかなか勝てないにしても、清潔感、お嬢様感のある乃木坂46は、初期メンバーが卒業し、トウが立ってきたAKB48よりじわじわと人気が上がってくる。2015年末には、紅白歌合戦に初出場。以降、3年連続で出場している。一方、妹分の欅坂46が結成され、2016年には乃木坂46の3期生のオーディションも行われた。「アンダー」に留め置かれたメンバーは、ますます「選抜」が遠くなる。スズメの涙ほどのお給料をもらえるとはいえ、せっかく有名グループに所属しているのに、歌やダンスやバラエティの受け答えの面白さで勝負する機会さえ与えられないその焦燥感は、普通の少女の神経では耐えられるものではないだろう。確かに乃木坂46は、何度もアンダーライブを行い、この秋に予定されているアンダーだけのアルバムのリリースもある。そこには頑張るメンバーのリアルがあるし、ファンの思いもある。しかし、ちゃんとプロモーションする
つもりがあるなら、なぜ独立させないで、わざわざ乃木坂46を名乗らせる必要があるのだろう?アンダーのシステムとは、少女たちの犠牲の上に、ファン=“推しメン”のものなら何でも買ってしまうファン心理を盾に取った、効率的に商品を売りつけるためのシステムに過ぎない。だからぼくは、こんな運営がリスクを負わないプロデュース方法は、音楽産業でもなんでもなく、大企業のサラリーマンのやり方だといったのだ。しかし、全盛を誇っているかに見える「アイドル」市場、大企業がターゲットとしている「秋葉原に集まるサブカル好きな若者」像など、中学受験塾が想定している「お受験に群がる富裕層のお母さま」像と並んで、すでに間違った時代認識になっており、現実と大きくかい離しているのではないか。今は夏休み。ロックフェスのシーズンである。Rock in Japanは、8月5日、6日の初週だけで13万5000人を集めた。今週も含めると30万人近い観客数となるだろう。東京・大阪と2会場のサマソニも20万人近い来場者を集める。ぼくがRichardさんと行った8月6日のRIJメインステー
ジGrass Stage一組目のWANIMAには、推定約4万人が集まった。朝一としては記録的だという。サードステージに当たるLake StageのフジファブリックCrossfaith(間にスペースが入らないのですね)は約1万人、大トリ前のセカンドステージPark Stageのキュウソネコカミには約2万5000人、直接見ていないが、Grass Stageのトリ二つ前のAlexandrosにも約4万人が集まっていたという。昨年のメインステージに出たBABYMETALも、ドローン画像を見ればわかるが約4万人を集めた。これだけの若者を集めるイベントをテレビが報道するのはB’zとか、ゆずとか、桑田佳祐とかのダイジェスト場面数十秒間だけだ。WANIMAもキュウソネコカミCrossfaithも、ちゃんと生バンドで時間をとって演奏させてくれないテレビには出ない。テレビできっちりと「ネタ」をやらせてもらえるのはAKB48とか乃木坂46とかの「アイドル」だけだ。「アイドル」の主戦場はテレビであり、それは視聴者に楽曲を堪能させるためではなく、CDや派生商品を売り上げるためだ。テレビは